要注意!「人脈が広い」「地位が高い」「カネがある」は反社的勢力の関与リスクが高い属性


記事 アクティブ株式会社 泉博伸




地位が高い  人脈が広い  カネがある

 

これらは、一般的には社会的な信用度が高いことを示す属性だ。

 

しかし、反社チェックやコンプライアンス実務の世界では「真逆」の評価、すなわち要警戒対象となる。

 

これらの3拍子がそろった人物には、

 

反社会的勢力が近づいてくるリスクが高く、

 

より重点的な反社チェックが必要となるのである。

 

 

一般の企業信用調査では、調査対象の社長が、

 

地位が高い(地元・業界団体の役職についている等)、

人脈が広い、

カネ(資産)がある

 

場合、「支払能力」が高そうな人物として信用評価の上では肯定的に捉えられる。

 

 

しかし、反社会的勢力の関与リスクを見極める調査(反社チェック)や

 

マネーロンダリング対策の分野では、評価は真逆=危ない、となる。

 

先の3拍子(「人脈が広い」「地位が高い」「カネがある」)がそろった人物は

 

「PEPS」(*)というカテゴリーに属し、ハイリスク扱いされ特別な監視対象となりうる。

 

 

*PEPS  

 

Politically Exposed Persons の略で、正確には政治的な影響力の高い公的な重要人物を指すが、

 

弊社のコンプライアンス信用調査では、民間人であっても経営者、芸能人、著名人などの有力者・成功

 

者も含めて不芳筋の介入を受けやすい対象として注意している。

 

 

 

これらの人物(PEPS)はその人物自体の素性や性格に問題がなくても、

 

反社会的勢力の側から権力・人脈・カネを悪用しようと接近してくるのだ。

 

ガードが甘いと反社会的勢力に取り込まれ利用される。

 

接待攻勢、贈賄、利益供与などを通じて、箔付け、口利き等に利用するのである。

 

 

特に人脈リスクに警戒が必要だ。

 

「5000人」の人脈がある中で4990人の友達の素性に問題がなくても、

 

残りの10人のワルがその人物の知名度や財産を徹底的に悪用しようと目論んでいることもある。

 

最初からそのPEPSを悪用する目的で接近してくるのだ。

 

一度仲良くなった「友達」の依頼や斡旋というのは断りにくいものなのだ。

 

自分を厳しく律し、危ないと思えば毅然と関係を切るリスクマネジメントが重要となる。

 

人脈アピールは勝手だが、 

 

単なる「お人よし」の結果、友達が多い・人脈が広いだけでは、

 

コンプライアンスの観点では評価に値しないと思われる。

 

信用調査の視点では、人脈を殊更に強調し、それしか取り柄(売り)がなさそうな場合は、

 

十分な注意が必要となる。接待漬けしか得意技がない人物は「危ない人物」だ。

 

過去の与信事故・不正を見ると、社交場での出会いがきっかけで転落していくことも多い。

 

社交場での安易な人脈形成には注意が必要だ。

 

参考コラム→危ない介在取引